【JTA/TENNIS FAN #190】 全日本選抜車いすテニス選手権・国枝が2年連続3度目の優勝
◇ 全日本選抜車いすテニス選手権・国枝が2年連続3度目の優勝 ----------◇
広報委員・フリーライター 酒井朋子
■12月14日(金)〜16日(日)、千葉県柏市・吉田記念テニス研修センターにおいて、「全日本選抜車いすテニス選手権大会(2007 NEC JWTAマスターズ)」が行われ、車いすテニスの国内ラインキング上位8名のプレーヤーが出場し、日本一の座をかけて戦った。
■男子シングルスは、国枝慎吾、斎田悟司が順当に勝ち上がり、6年連続の決勝での対戦となった。過去5戦の成績は斎田の3勝2敗、昨年は国枝がタイトルを手にしている。試合序盤は、斎田が得意のサーブと攻撃的なストロークで3−0と、一気に国枝を引き離しにかかった。しかし、国枝は「これだけ完璧なプレーは長くは続かない」と見て、冷静に追い上げるチャンスを狙っていた。国枝の読みどおり、斎田のサーブも徐々に崩れ第1セット、国枝が逆転し6−4で奪った。
■第2セットも斎田リードの展開で始まったが、斎田のサーブが完全に崩れてしまった。今大会からバックハンドストロークのフォームに改良を加えたことで、右胸に張りを感じるようになったという斎田。その右胸の張りが原因で、サーブにも狂いが生じてしまった。一方国枝は、試合終盤に向かうにつれ集中力が高まっていき、するどいバックハンドエースなどで斎田を突き放していった。第2セット、6−2で国枝がものにし、2年連続3度目の優勝を果たした。
■女子シングルスは、八筬美恵が6連覇を達成した。しかし、今大会最大の注目は、中学2年生の上地結衣(かみじ・ゆい)だった。11歳で車いすテニスを始め、わずか2年でJWTAマスターズに初出場。そして、上位選手を下して決勝進出を果たした。決勝では、ITF世界ランキング6位の八筬に、6−0、6−2のスコアで敗れたが、マスターズ初出場で準優勝という成績は見事というしかない。次世代を担うプレーヤーとなってくれることだろう。
■クアードシングルスは、国内ランキング上位4名によるトーナメントが行われた。決勝は、木村禎宏と當間寛との対戦となった。當間がストレートで木村を下し、3年ぶりの優勝を果たした。
◆決勝トーナメント成績◆
[男子シングルス準決勝] ○斎田悟司 6-1, 6-0 ●岩田 守
○国枝慎吾 6-1, 6-0 ●藤本佳伸
[男子シングルス決勝] ○国枝慎吾 6-4, 6-2 ●斎田悟司
[女子シングルス準決勝] ○八筬美恵 6-0, 6-3 ●堂森佳南子
○上地結衣 3-6, 6-4, 6-2 ●岡部裕子
[女子シングルス決勝] ○八筬美恵 6-0, 6-2 ●上地結衣
[クアードシングルス準決勝] ○木村禎宏 6-1, 6-0 ●山本徳彦
○當間 寛 6-1, 7-6(2) ●長岡尚志
[クアードシングルス決勝] ○當間 寛 6-3, 6-3 ●木村禎宏
◇ 国枝、2007年ITF最優秀選手賞を受賞 --------------------------◇
■車いすテニス部門では、車いすテニスツアーで史上初めて四大大会を制し、年間グランドスラムを達成した国枝慎吾が選ばれました。国枝選手は、今季はツアーで単複8勝を挙げ、ワールド・チーム・カップでは日本チームの優勝に貢献しました。この国枝選手の受賞は、日本だけでなく、アジアでも初めてという快挙です。